30過ぎになって、子どもの頃に苦手だったことを克服する。

Ausbildung

先日ひいた風邪が治りきらずに咳だけ残ってしまい、ここ数日前までしんどかった。。。

あと最近学校の時間割がすごく詰まっていて、家に帰ってきたらもうクタクタでブログを更新できやせんでした。

あと最近ちょっと省エネ気味な私。何に対してもあまりやる気が起きないのだ。なんとなく、無意識にネクストラウンドに向けてエネルギーを蓄えようとしているのでは…と推測している。

でもそれは私だけではないよう。クラスメイトも同じだよーと言っていたし、最近授業をサボる人がちらほらと目立つようになった。私は変に真面目なので、授業をサボるとかは絶対できないけど、そうやって適度に休息をとっているクラスメイトをちょっとうらやましくも思う。

それに、授業をサボるなら今が一番いいタイミングだ。テストが終わったばかりなので、今授業で学ぶ内容はおそらく次のテスト範囲ではない可能性が高いしね。

半年分の成績の結果は、頑張って勉強した甲斐あって、結構満足している。担任の先生から正式な成績書を手渡されるときも『カピバラさん、素晴らしい成績おめでとう。あなたはあなた自身を誇りに思うべきよ。』と誉め言葉をいただいた。でも内訳を見てみると、筆記はいいのに口頭が総合評価の足を引っ張っているのは見過ごせない事実だった。

日本にいた時から、挙手発言をするのがずっと苦手だった。ドイツに来て数年、色々と荒波にもまれて精神的にも強くなって、色々開き直ったり成長したと思う。でも、授業中の挙手発言だけは語学学校時代からてんでダメだった。

担任の先生にもこう言った。「挙手発言が苦手なのは、完全に私の問題です。質問を正しく理解できているか自信が無かったり、自分のドイツ語に自信が無かったり…でも言いたいことはあるのです。」

すると先生は「ドイツ語の文法なんて、全然気にしなくていいのよ。たとえ少し間違っていたとしても、内容が大事だから。勇気を出して発言してみて。ほら、あなたのクラスメイトはこんなに優しい子たちじゃない。大丈夫よ。」と言った。「とにかく勇気を出して。これがあなたのこれからの課題ね。」

私の嫌いなある科目で、ひどい口頭成績をいただき、チクショーと思った。「あなたはとても静かだから。」とのことだった。いやいや、何回か発言しましたけど?

その先生に以前、テキストに書いてあることを授業中にひたすら書き写しするのはちょっと大変なので、やり方を変えてくれませんか?先生の字も読みずらいので。(こんなにストレートな言い方ではないが、こんな内容のこと)と言った際に嫌われたのかもしれない。笑

でも挙手発言が少ないのは事実。ここが伸びしろだと思い、今期は『各授業で最低1回は挙手発言する』というささやかだけど、自分的には大きな目標を立てた。

挙手発言は、建設的な意見だけじゃない。もしわからない所があったら、手を挙げて「すみません、今の所が良く理解できなかったのですが」と申告するのも立派な挙手発言だ。

今まではそんなことすら言うのが憚られたが、半年の学校生活を経て環境に慣れてきたか、開き直ることが出来てきたのか、最近は手を挙げる勇気がついてきた。

今の所が良く理解できなかったのですが、という質問に対して先生はすごく喜んでいるような、満足しているような表情をする。もちろんちゃんと説明してくれる。嫌そうな顔なんか絶対されないし、わからない所もその場で解決し、他にもわかってなかった人の為にもなる。後から誰かに質問しなくていい。口頭成績にも+になる。自分のささやかな目標も達成できる。良いことずくめじゃないかーーーー!

 

大人になっても、子どもの頃に克服しなかったことは苦手なものとして残る。30歳過ぎてもう一度学生をすることになり、かつての苦手を克服するチャンスを得た。大変だけど、達成感は大きい。

 

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