皆さんが小学生の頃、学校給食で絶対的人気メニューは何だっただろう。
ちなみに私は揚げパンだった。揚げたコッペパンにグラニュー糖やきなこがまぶしてあった。
サクサクしてて、ジュワッと油と砂糖が口の中で広がる。甘くて美味しい。誰もが100%テンション爆上がり必須のメニューだった。
私の職場の小学生にとって、給食は喜びというよりもお腹を満たすためのもの。あまりにもご飯が美味しそうでないので、見ていて可哀そうでもあるが、私には何もできない。
まぁそんな子どもたちにとっても、テンションが上がるメニューがいくつかある。
そのうち人気ダントツ一位なのが、ミルヒライスである。
ミルヒライスとは、米を砂糖と牛乳で煮込んだリゾットのような米料理で、付け合わせのソースがある。ソースは大体フルーツピュレで、甘さ控えめになっていることが多い。
多くの日本人が受け付けられない料理の一つである、ミルヒライス。
ドイツに来て6年たち、味覚もだいぶマヒしてきてドイツの食べ物もそこそこ美味しく食べれるようになってきた私でも、これはいまだに苦手である。
味としては、かなり甘い。私自身が甘いものが苦手なせいもあるのだけど、ミルヒライス単体だと甘すぎて食べれない。だから付け合わせの甘くないフルーツピュレの割合多めで食べる。そうするとまぁまだいける。けど、好き好んで食べたいとは思わない。
そしてミルヒライスがメインメニューの日、子どもたちは大喜びでちょっと小躍りする。
それはよくわかるのだが、なぜか子どもたちはその日いつも以上にサラダを食べたがらない。
いつの日だったか、あまりに不思議だったので子どもたちに理由を聞いてみたところ、一番ちっこい1年生たちがこう言った。
『だってミルヒライスとサラダ、合わないもん!』
私は驚いた。この歳で食事の組み合わせを、無意識に判断しているのかと。
そしてそばにいた同僚と目を合わせて笑った。
だからミルヒライスの日はあまりにもサラダが余るので、私がたくさん食べる。この赤ビーツのサラダが甘酸っぱくて美味しいんだ。
食事にあまり興味関心を示さない子どもたちが、美味しそうにミルヒライスを食べ、そのうちの多くの子がおかわりをする姿を見て、私は少し安心するのだった。
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