【日記】目じりを引っ張って「中国人」と言う子どもに私が言うこと

日記

朝黒くて、比較的顔立ちがはっきりした私はあまり日本人に見られず、かといって中国人にも間違われず、いつも東南アジア系に見られがち。でも、そんなアジア人の細かな違いもよくわからない子どもたちからは、アジア人=中国人というイメージで最初は中国人と間違われることもある。

 

うちの学童保育の子どもたちはほとんどの子が私が日本人だと完全に理解していて、まだそれを知らない子どもが私に「中国人?」と聞くと、横から「カピバラは中国人じゃないよ!日本人だよ!!!」とすかさずすごい勢いで訂正してくれる(笑)

 

ある日うちのクラスの子どもが目じりを引っ張り細目をして「みてみて、中国人!」と言った。 

でも私は、子どもたちが悪気がないことを知っている。

もちろん悪気があってこれをやる人もいるのだろうけど、これくらいの年齢の子どもたちは親の真似をするだけ。だから親に原因がある。

せめて自分が関わった子供たちには、これは失礼な事だと教えてあげたい。

私は彼女らに、説き伏せるように言った。

「そのジェスチャーはね、とっても失礼なんだよ。みんなが中国人にそれをすると、中国人はとても悲しむよ。だから、それはしないでね。」

子どもたちはちょっと驚きつつ、気まずそうにした。

いつもはだいたいこれで事は収まる。

だが今回は違った。一人の女の子が言った。

「何で?!中国人の細い目、とってもかわいいじゃん!!」

まさかそう来るとは思っていなくて、返す言葉が一瞬出てこなかった。

 

そう思ってるの??

 

「アジア人は、君たちみたいなぱっちり二重の大きな目に憧れてる。みんなじゃないけど、多くの人がね。だから、小さな目って言われるとちょっと悲しいんだよ。」

とりあえずその場で思いついた理由は言ったけど、何か自分の中でしっくりこない答えだった。もっと他にいい答え方があるはずなのだけど、浮かばなかった。

「そうなんだ。」と彼女は言った。

 

これは私がヨーロッパにいる限り、いつも起こりえることだろう。

自分たちの外見の美しさを肯定した、何かいい答え方はあるだろうか。こういう場合にみんなはどうやって答えているのだろう?

 

 

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