私のリクエストであるドイツ料理を作ってもらった

私たちが朝起きると、その夫妻の赤ちゃんはすでに夜中に生まれていた。

ドイツでは昔から、日曜日に生まれた赤ちゃんは珍しく、幸運をもたらすと言われているらしい。なんでも、日曜日に生まれてきてくれて、休日にバタバタが終わるから、とのことらしいが…。

 

ムティが夫妻に電話ごしに言っているのが聞こえた。

「ハロー!この焼きたてのフレッシュなパンのようなお父さん!」

日本語で言うと新米パパ、といったところだろう。

 

朝ご飯はブレーツェルと白ソーセージ。ドイツ感満載だ。白ソーセージは皮を剥ぎ、甘い粒マスタードをつけて食べる。

 

食後にムティと散歩に出かけた。

空気がフライブルクよりも新鮮で、きれいなのがよくわかる。

アジアのオリエンタルな雰囲気の庭をせっせと作っている、隣人の庭を冷やかしに見てきた。典型的なヨーロッパの人がイメージするアジアというか、なんとも抽象的な感じの、タイっぽいような中国っぽいような感じ。門には鳥居のようになっていて、中に入ると正面に赤い仏陀の頭がドンと置いてある。白い玉砂利が敷き詰められていて、日本庭園のような五重塔のようなものも置いてあるが、謎だ。

池を作ろうとしているが、苦戦しているのがわかった。

ただ今回は驚いた。クジャクにダチョウ、見たことのない羽の色の鴨のような鳥がいた。お金持ちだから、イメージでアジアっぽい鳥を買ってきたのだろう。

クジャクのメスは初めて見た。雪のように真っ白で、オスが羽を広げて模様を見せている姿よりも美しく見えた。

近所にはいろんな家畜動物がいる。鹿・羊・ヤギ・にわとり・ウサギ・牛…。

小一時間歩いて戻ってくると、また父ヨアヒムに訪問者が来ていた。

あと弟と彼女も着いていて、ビールで乾杯だ。

昨日ムティのもとに届いたフラフープをして、私以外の皆が全然上手にできなくて笑った。(たぶんドイツ人たちはみんなお腹周りが大きいから、フラフープが小さかったんだと思う)

お昼ごはんは、私がリクエストしたリンダ―ロウラーデ!付け合わせのマッシュポテトと紫キャベツの酢漬けがとても合う。

とっても美味しかった。

以前私がムティにこの料理を習いたいと言っていたので、昨日の夜仕込みをしている時に、各工程の写真を撮ってくれていた。後でそれを私に送ってくれて、見ながら作り方を説明してくれた。

ソースは、クノールのインスタントのやつだよ。と、テヘと笑った。

クノールのインスタントソースとかを使うのはありえないとか、邪道だとか言う人もいるけど、美味しいならいいじゃないか。

 

私はドイツ料理は全然好きじゃないのだけど、ムティとヨアヒムの作る料理はおいしいと思う。だから彼らから学ばせてもらいたい。

次に学びたいドイツ料理も一つ見つけて、今回ムティに伝えたので、次回訪れた際は必ずそれが出てくるだろう。

 

 

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