ドイツで子どもと働くことを考えているあなたへ、ドイツでPIA-Ausbildung以外の可能性3つ

Ausbildung

先日、ドイツで保育士のPIA-Ausbildungをするのは、ドイツに住むことが目的の人にはおすすめしないという記事を書いた。

頭が良くても学校の集団生活が苦手な人にはしんどいものになるだろう。

何もPIAをしなくても、他に楽な可能性はある。今回はそれをいくつか挙げていきたい。

保育士の学校型Ausbildung

PIAがつらいなら、学校型Ausbildungにすれば?という声が聞こえてきそう。

学校型Ausbildungは2年間授業に集中(とはいえ実習もある)最後の1年は実習に専念する形になる。そして誰もが毎月奨学金をもらえる。人によってはAzubiの割には結構ちゃんとした額をもらえるみたいだ(親元に住んでいる=少な目、独り立ちしている=多め、子どもがいれば支給額も増える)。それに奨学金としてもらったお金は後から返さなくていいのもかなりポイント。

ただ、学校型の子たちが言っていたのは、今年は奨学金の支給がかなり遅れたらしい。一年分を学期末にまとめてもらったとか。

あと、学校型Ausbildungの生徒はほぼ大半が未成年または20未満の若い子たちだ。PIAの生徒よりももっと若い。その自分と年がかけ離れた子たちと3年間一緒に学校生活を送ることになる。私は学校型の子たちとの合同授業があるから知っているのだが、彼らは多分全員が親元に住んでいる感じのティーネイジャー。やる気もPIAより少ない。

こんな人におすすめ

  • 収入が少なくても、金銭的心配がない
  • 自身がまだ若い、または周りが十代で若くても気にならない
  • 学校と実習が同時進行(マルチタスク)なのは自分に向いていないと分かっている人

 

日本で保育士の資格を取って働き、ドイツで承認して保育士として働く

正直、これが一番楽な近道だと思う。

日本で資格を取って働き、それをドイツで承認すれば、Ausbildungなしで働くことが出来る。

これはとんでもないラッキーだ。だって、日本の教育とドイツの教育は全然違うのに、多分ドイツは日本を国として認めているから、日本の教育についてよく知らずに、日本の保育士の資格を承認しているのだと思う。

それにドイツがいつか気が付いて、日本の教育はドイツの教育と全然違うから、やっぱ承認しない!と言い出さないことを祈る。

それに多分、この様子ならドイツ以外の他の国でも、日本の保育士の資格は認められやすいと思う。だから途中でドイツ以外の国に行きたくなっても、手に職を持っている安心感は半端じゃない。資格は自分を助けるねぇ~。日本人だということも、海外に出ると結構助けられることがある。

こんな人におすすめ

  • すでに日本で保育士の資格を持っている、または取ろうとしている
  • まだドイツに来るまでに時間の猶予がある
  • ドイツでAusbildungをしたくない
  • 一番楽な道を行きたい
  • 今後行先で、ドイツ以外も選択肢としてアリ

 

大学で学ぶ(教育学・ソーシャルワーカー)

ドイツの大学では、Kindheitpädagogik や Erziehungswissenschaft などの、教育学を学ぶことが出来る。これは学士で4年制、実習もある。

これで回避できるのは、高校生のような集団社会生活。時間割も自分で選択できるだろうし、かなり自分のペースで学べるはずだ。ただ収入はないので、他で稼ぐことになる。

収入が欲しいという方におすすめなのが、ソーシャルワーカーのDual-Studiumである。

ソーシャルワーカーになる過程にも、学校型と実践型がある。Dualとは実践型のことで、私の知る人は、6カ月ごとに社会福祉系の実習と大学での勉強を交互に行っていた。

こんな人におすすめ

  • ドイツで教育学を学びたいけど、高校生のような集団生活は嫌。自分のペースで学びたい
  • 収入がなくても金銭的心配はない→大学で教育学
  • 教育系だけでなく、介護や障がい者施設などにも興味がある→ソーシャルワーカー

 

おわりに

ドイツに来る前日本で勤めていた会社では、かなりの陽キャで通っていた私が、こんなに弱音を吐くほどに追い込まれた。自分の限界を知ったり、極限のストレスを感じたりするのは、生まれて初めてだった。それまでが生ぬるい人生だったのかもしれないけど‥。

それに、こんなにたくさん学んで、厳しいテストを受けて、最後にもらえる称号が『保育士』なのも、正直納得いかない。そこらへんの緩い大学生よりよっぽど厳しいことしてきた自信があるからだ。

まあいい。ここまでたくさんネガティブなことを書き連ねてきたので、次回はAusbildungが私にもたらしたポジティブなことを記事にしたいと思う。

 

 

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画像出典:https://www.ac-illust.com/main/detail.php?id=2174190&word=%E5%96%9C%E3%81%B6%E4%BA%BA%E3%80%85+%E4%BA%BA%E7%89%A9%E7%B4%A0%E6%9D%90%E9%9B%86

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